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沖縄 | 更新日:2022.07.06

やちむんの里で陶器探しの旅|おすすめの見どころと歴史を紹介

手にとった陶器から感じる沖縄の伝統

沖縄県の読谷に、やちむんの里と呼ばれる地域があります。
やちむんの里には19の工房やギャラリーが集まっており、陶器好きにはたまらない場所です。
沖縄の歴史や伝統を感じながら、お土産探しの散策にもぴったりです。
そんなやちむんの里の歴史や見どころを紹介していきます。

やちむんの里とは

やちむんの里

やちむんの里

やちむんの里とは、読谷にある地域の名称として使われており、「やちむん」は沖縄の方言で「焼物」を意味しています。
読谷村には全部で70以上の工房があり、その中の19の工房が集まっているエリアを「やちむんの里」と呼んでいます。
沖縄の伝統的な焼物であるやちむんの特徴は、絵付けの鮮やかさと躍動感のあふれる模様です。
色は、沖縄の青い海を彷彿させるようなコバルトブルーや、棕櫚の木、南国の植物を思わせる緑(オーグスヤ)などが多く使われています。

所在地:〒904-0301 沖縄県読谷村座喜味2653-1(読谷山窯共同売店)
電話番号:098-958-4468
営業時間:9:30〜18:00(冬は17:30まで)
定休日:火曜
入場料金:無料
駐車場:あり
所要時間:2〜3時間程度
参考ページ:https://www.yomitan-kankou.jp/tourist/watch/1611319504/
※営業時間や定休日はそれぞれの工房によって異なります。上記住所等は読谷山窯共同売店の情報です。
※参考サイトにある読谷村観光協会のサイトにて各工房の詳細をご覧いただけます。

やちむんの歴史

やちむんの歴史

やちむんの歴史

沖縄の焼物は15世紀頃から、中国や朝鮮、東南アジアなどの陶磁器の影響を受けて発展し始めました。
1682年頃に琉球王朝の尚貞王は各地に点在した窯場を壺屋に集めたことが、沖縄の陶器「壺屋焼」の始まりとされています。
当初は、国際通りの近くに集まっていましたが、那覇の住宅の発展に伴い焼物の煙が問題視されました。
そのため、窯場の多くは読谷村の座喜味城跡の近くにあるやちむんの里の方に移ってきて現在のやちむんの里になりました。

やちむんの里の見どころ

ここでは、やちむんの里の見どころを紹介します。
19の工房を全てじっくりと見てまわると半日以上かかるため、あまり時間のない方は事前に各工房のサイトを見てみることをおすすめします。

やちむんの里のシンボル|共同の登り窯

やちむんの里のシンボルといえるのが、1980年に建造された「読谷山焼共同窯」です。斜面を利用して9つの房を並べた大きな赤瓦の窯となっています。
やちむんの里ができた背景には、のちに人間国宝となった沖縄陶芸界の重鎮「金城次郎氏」が移り住んだことも影響しており、金城氏らが陶芸家達と共同でこの窯を作りました。
1番下の釜で薪を燃やすと保のうがだんだんと上に登り、熱が全体に行き渡る仕組みとなっているので登り窯と名付けられています。
現在でもこの登り窯は使われているため、タイミングが良ければ焼いているところを見学できます。

個性あふれる19の工房

やちむんの里には、金城氏の孫である藤原香奈子さんの「陶芸工房ふじ」をはじめとする19もの個性あふれる工房があります。
やちむんの特徴をもちながらも、1つとして同じものはなく、作り手によって全然違った印象にもなるのが焼物の醍醐味です。
時間がある方は、ぜひそれぞれの工房を巡ってお気に入りの作品を見つけてみてはいかがでしょう。

名工4名の作品が並ぶ共同売店

個性的な焼物が並ぶ

個性的な焼物が並ぶ

やちむんの里には、それぞれの独立した工房の他にも共同で販売されている直売所も2つあります。
「読谷山焼窯共同売店」には、読谷山焼窯で共同制作する大嶺實清さん、山田真萬さん、玉元輝政さん、金城明光さんなど比較的ベテランの方の作品があります。
伝統的なデザインを求める方には特におすすめです。

もう1つの「北窯売店」には、与那原正守さん、宮城正亨さん、松田米司さん、松田共司さんたちの若手陶芸家の作品が多く並んでいます。
芸術作品や大作だけでなく、生活に溶け込みやすいアイテムも多く揃っているので、焼物に詳しくない方も楽しめます。

やちむんの里周辺の観光スポット

ここでは、やちむんの里周辺の観光スポットを紹介します。
読谷エリアは沖縄の歴史に触れられる観光スポットが多い点が魅力です。事前に計画を立てて、沖縄を1日中満喫しましょう。

CAVE OKINAWA

CAVE OKINAWAは読谷にある洞窟・鍾乳洞です。
沖縄本島中部最大級の鍾乳洞の中を順路に沿って歩いていくと、数万年をかけて形成された神秘的な鍾乳石に出会えます。
さらに、この洞窟のシンボルとなっている縁起の良い紅白の鍾乳石も見られます。
沖縄の隠れ家的な人気スポットとなっており、圧倒される沖縄の大自然を満喫したい方にぜひおすすめです。

所在地:〒904-1114 沖縄県うるま市石川嘉手苅479-1
電話番号:098-964-4888
営業時間:9:00~17:30(最終受付17:00)
入場料金:大人(15才以上)500円 子ども(3才以上)300円
駐車場:あり(無料)
公式ページ:https://cave-okinawa.com/

残波岬公園

残波岬公園は、広々とした多目的広場と、大型遊具のほかにヤギやカメとのふれあいコーナー、レストラン、BBQ場などがある充実した公園です。
公園の周りには、残波岬灯台やビーチもあるので子どもから大人まで1日中遊び尽くせます。
残波岬は沖縄本島で夕日が最後に沈む場所でもあり、夕焼けスポットとしても多くの観光客が訪れます。

所在地:〒904-0328 沖縄県読谷村字宇座1861
電話番号:098-958-0038 
営業時間:終日開放※施設によって異なる 
駐車場:270台あり(無料)
公式ページ:https://www.zrap.okinawa/

座喜味城跡

座喜味城跡は、2000年12月2日に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されました。
国王に対抗する勢力を監視する目的で作られたため、軍事的に様々な工夫がされており見どころ満載です。
沖縄の城の中でも「際立って美しく精巧な作り」とも言われており、今もなお観光客に人気のスポットとなっています。

所在地:〒904-0301 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708-6番地
電話番号:098-958-3141(隣接ユンタンミュージアム)
営業時間:年中無休(城跡は無料開放)
駐車場:あり(無料)
参考ページ:http://www.yuntanza-museum.jp/ (隣接ユンタンミュージアム)

やちむんの里へのアクセス

最後に、やちむんの里へのアクセスを紹介します。

公共交通機関でのアクセス

那覇空港からの場合
「那覇空港国内線旅客ターミナル」から国際線行きの111番のバスに乗車し「旭橋・那覇バスターミナル乗り場11」で下車(乗車時間:10分)
バスを乗り換えて、「那覇バスターミナル乗り場1」から県庁北口行きの20番のバスに乗車し「親志入口」で下車(乗車時間:1時間4分)
バス下車後、徒歩14分(所要時間:1時間33分)

ホテル日航アリビラからやちむんの里へのアクセス

お車でのアクセス
南に進み県道6号を進み県道12号に入る(所要時間:11分)

公共交通機関でのアクセス
ホテルから徒歩26分先の「高志保」のバス停から62番の楚辺・喜名方面のバスに乗車して「座喜味入口」で下車(乗車時間:6分)
バス下車後、徒歩10分(所要時間:43分)

オリエンタルホテル沖縄からやちむんの里へのアクセス

お車でのアクセス
国道58号線に入り南下する(所要時間:34分)

公共交通機関でのアクセス
ホテルから徒歩7分歩いて「伊武部(いんぶ)」のバス停より120番の那覇向けに乗り「親志入口」で下車(乗車時間:39分)
バス下車後、徒歩14分(所要時間:1時間2分)

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