世界遺産・宮島の絶景、平和記念公園で感じる深い歴史、そして地元に根付くグルメの数々──。広島は、王道の観光スポットから穴場の名所やお店までさまざまな魅力がある旅先です。
本記事では、そんな広島を“車なし”で楽しむ1泊2日のモデルコースをご紹介。
1日目は広島市内中心部を、2日目は宮島を公共交通機関と徒歩で巡っていきます。
歴史、自然、グルメ、文化をバランスよく組み込んでいるだけでなく、旅の途中で出会える広島ならではの定番グルメや、お土産にぴったりの名物もあわせてピックアップしています。
広島の魅力をぎゅっと凝縮した旅のしおりとして、きっと役立つはずです。
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広島観光の初日は、広島市内中心部を効率よく巡りながら、歴史を学び、グルメを堪能し、自然に癒やされる1日を過ごします。
公共交通機関と徒歩だけで移動できるので、車なしでも安心。はじめての広島旅行にもぴったりな王道プランです。
広島駅に朝9時ごろ到着したら、まずは広島観光の定番のひとつ「平和記念公園」へ。路面電車(広島電鉄)で15分ほど、「原爆ドーム前」電停で下車すればすぐ目の前にあります。
平和記念公園は、1945年8月6日の原爆投下による惨禍(さんか)を後世に伝えるために整備された場所です。
原爆死没者慰霊碑(正式名称:広島平和都市記念碑)」や原爆資料館(正式名称:広島平和記念資料館)が点在し、世界平和への願いが込められています。
平和記念公園のすぐ隣には、爆心地近くで被爆し、当時の姿を今に残す「原爆ドーム」があります。
こちらはかつて産業奨励館として使われていた建物で、現在は核兵器の恐ろしさと平和の大切さを静かに伝えています。
名称:平和記念公園
所在地:広島県広島市中区中島町1(大手町1-10)
営業時間(原爆資料館):
【3月~7月】7:30~19:00
【8月】7:30~20:00(※8月5・6日は21:00まで)
【9月~11月】7:30~19:00
【12月~2月】7:30~18:00
公式HP:https://www.city.hiroshima.lg.jp/living/park-green/1005983/1026353/1003127.html
お腹が空いたら、平和記念公園から「お好み村」に移動してランチタイム。
ここは複数のお好み焼き(広島風お好み焼き)店が集まるグルメスポットで、どのお店でも本場のお好み焼きを味わえます。
鉄板で焼き上げられる様子を目の前で楽しみながら、たっぷりのキャベツに炒めたそば(うどん)が入ったボリューム満点なお好み焼きを堪能。
各店で味付けや焼き方に個性があり、好みの一枚を探すのも広島観光の醍醐味です。
名称:お好み村
所在地:広島県広島市中区新天地5-13
営業時間:各店舗により異なる
公式HP:http://www.okonomimura.jp/index.html
「縮景園」は江戸時代初期、広島藩主・浅野長晟(あさのながあきら)によって築かれた大名庭園です。
幾度かの火災や原爆の被害を乗り越え、2020年には築庭400年を迎えるなど歴史ある庭園として親しまれています。
園内は池を中心にした回遊式の造りで、広島市中心部にありながら、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は梅や椿と、四季折々の美しい景観が訪れる人を癒してくれる貴重な場所となっています。
名称:縮景園
所在地:広島県広島市中区上幟町2-11
営業時間:
【3月16日~9月15日】9:00~18:00
【9月16日~3月15日】9:00~17:00
※入園は閉園の30分前まで
公式HP:https://shukkeien.jp/
次は広島藩主・毛利輝元が築いた「広島城」へ。天守閣の内部は歴史博物館になっており、刀や鎧のほか歴史資料も見学できます。
体験コーナーにはかぶと(大人用・子ども用)が置いてあるので、記念撮影にも最適です。
また、最上階(5階)は展望スペースとなっており、広島の街並みを望めます。
天守閣の開館時間は3月~11月が9:00~18:00(入館は17:30まで)、12月~2月は9:00~17:00(入館は16:30まで)。閉館時間にご注意を。
名称:広島城
所在地:広島県広島市中区基町21-1
営業時間:
【3月~11月】9:00~18:00 ※入館は17:30まで
【12月~2月】9:00~17:00 ※入館は16:30まで
公式HP:https://www.rijo-castle.jp/
広島城を見学したあとは、電車で広島駅へ戻ります。駅周辺には、広島観光にぴったりなグルメスポットが充実。
広島駅直結の商業施設「ekie(エキエ)」、そして百貨店の「福屋」には、広島名物を味わえる飲食店が揃っています。
さらに、広島駅の西側には、昔ながらの雰囲気が漂う飲食店街として地元民からも親しまれている「エキニシ」があります。
路地にひしめく小さな店をハシゴして、地元ならではの味と人情に触れてみるのも広島観光の大きな魅力のひとつです。
名称:広島駅周辺(ekie・福屋広島駅前店・エキニシエリア)
所在地:広島県広島市南区松原町周辺
広島の歴史やグルメをたっぷり堪能したら、市内中心部・平和大通り沿いに位置する「オリエンタルホテル広島」へ。
観光にも食事にも適した立地にありながら、ホテルに一歩足を踏み入れれば、アーティスティックで静かな空間が広がっています。
客室は、洗練されたインテリアとスタイリッシュな空間デザインが魅力。
全室にオリジナルアメニティが用意され、和漢植物エキスを配合したバスアイテムや、竹タオル、ワッフル素材のナイトウェアなど、細部にまでこだわりのアイテムを揃えています。
また、滞在中に何度でも楽しめる宿泊者限定のウェルカムサービスも用意。地元ドリンクや広島名物のお菓子を自由に味わえるなど、ホテルにいながら地域の魅力を体感できます。
旅の余韻に浸りながら、くつろぎのひとときをお過ごしください。
名称:オリエンタルホテル広島
所在地:広島県広島市中区田中町6-10
公式HP:https://www.oriental-hiroshima.com/
2日目は、世界遺産・宮島へ。
海に浮かぶ大鳥居や絶景、広島ならではのグルメを満喫する旅が始まります。
2日目の朝は、オリエンタルホテル広島自慢の「朝活ブッフェ」からスタート。
広島風お好み焼きや牡蠣フライ(ともに季節限定)、あなごめしなどの広島グルメから、安芸津産のじゃがいもをたっぷり使用した肉じゃがまで、地元・広島を感じられるメニューがたっぷりと並びます。
もちろん、定番の和食・洋食メニューもラインナップしています。
早朝から活気あるブッフェでしっかりエネルギーチャージして、宮島観光に備えましょう。
オリエンタルホテル広島を出発し、電車とフェリーを乗り継いで約1時間15分。フェリーの所要時間は約10分で、日中なら15分間隔で運行しています。
フェリーの上から海に浮かぶ大鳥居を望みながら、宮島へ。桟橋に降り立つと、潮風に包まれた穏やかな島の空気が感じられます。
名称:JR西日本宮島フェリー、宮島松大汽船
所在地:宮島口
公式HP:https://jr-miyajimaferry.co.jp/、https://miyajima-matsudai.co.jp/
宮島桟橋から徒歩約14分、海上にそびえ立つ大鳥居がシンボルの「厳島神社」へ向かいます。
潮の満ち引きによって姿を変える神秘的な光景は、世界遺産にも登録されるなど広島屈指の絶景スポットです。
神社自体も、海上にせり出すように建てられた独特の造りが特徴。回廊を歩きながら、海と建築が織りなす幻想的な景色を間近で堪能できます。
なお、近くにある五重塔は2026年12月ごろまで工事中で、塔全体が足場やシートで覆われているため外観を見ることはできません。
時間に余裕がある場合は、徒歩圏内にある「大願寺」にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
日本三大弁財天のひとつに数えられる、歴史ある寺院です。
名称:厳島神社
所在地:広島県廿日市市宮島町1-1
参拝時間:6:30~18:00(季節により変動あり)
公式HP:https://www.itsukushimajinja.jp/
厳島神社の参拝を終えたら、徒歩5分ほどの場所にある「表参道商店街」へ。
参道沿いには飲食店や土産物店がたち並び、にぎやかな雰囲気のなかで宮島グルメや買い物を楽しめます。
ランチには、ふっくら焼き上げた「あなごめし」を味わうのもおすすめ。あなごめしは香ばしく焼いた穴子をご飯の上にのせた、宮島の郷土料理として知られています。
ほかにも、もみじ饅頭や牡蠣料理をはじめ、食べ歩きグルメも充実しているので、気になるものを少しずつ楽しむのも宮島ならではの楽しみ方です。
また、宮島の名産品である「しゃもじ」をはじめ、旅の思い出にぴったりなお土産も豊富に揃っています。
散策がてら、ぜひお気に入りの一品を見つけてみてください。
名称:表参道商店街
所在地:広島県廿日市市宮島町(宮島桟橋周辺)
営業時間:店舗により異なる
お次は、島内屈指のパワースポット・弥山(みせん)を目指しましょう。
弥山は宮島にある標高約535mの山で、弥山エリアへ続くロープウエー乗り場までは、表参道商店街から徒歩で向かうルート(約15分)のほか、無料送迎バスも運行しています(一部時間帯は運休あり)。
ロープウエーは1度乗り換えを挟み、標高430mの獅子岩駅へ。窓の外には、弥山の豊かな森や瀬戸内海に浮かぶ小島を眺めながら、15分ほどの空中散歩を楽しめるのが魅力です。
獅子岩駅からは、瀬戸内海の絶景や原始林の眺めが楽しめます。
体力と時間に余裕があれば、弥山山頂までのハイキングに挑戦するのもおすすめです。
山頂の展望台からは瀬戸内海の美しい島々、宮島の大鳥居、対岸の廿日市市や広島市を一望できます。
途中に売店はないため、飲み水などの準備は忘れずに。また、山頂に近づくにつれて急な石段が連続する区間があります。
スニーカーやトレッキングシューズなどハイキングに適した装備を身につけ、足元に十分注意して進みましょう。天候が変わりやすい山ですので、雨具や防寒着の準備もしておくと安心です。
なお、ロープウエーの運行時間は季節などによって変動します。ご旅行の際は、必ず事前に宮島ロープウエーの公式サイトで最新の運行時間をご確認ください。
<参照>
廿日市市:弥山散策マップ
宮島ロープウエー:宮島スタンプラリー
名称:宮島ロープウエー
所在地:広島県廿日市市宮島町
営業時間:9:00〜16:00(※下り最終時間は16:30)※季節により変動あり
公式HP:https://miyajima-ropeway.info/
宮島観光を満喫したら、フェリーと電車を乗り継いで広島駅へ。瀬戸内の景色を思い返しながら、旅の余韻に浸るひとときです。
広島駅に戻ったあとは、再びグルメを楽しんだり、お土産を探したりして、最後まで広島の魅力を味わい尽くしましょう。
名称:JR西日本宮島フェリー、宮島松大汽船
所在地:宮島
公式HP:https://jr-miyajimaferry.co.jp/、https://miyajima-matsudai.co.jp/
広島観光を満喫するなら、地元グルメも外せません。
ここでは、広島に来たらぜひ味わいたい定番グルメを3つご紹介します。
一般的なお好み焼き(関西風)は生地と具材を混ぜてから焼くのに対し、広島のお好み焼き、通称「広島風お好み焼き」はたっぷりのキャベツとそば(うどん)を重ね焼きにする点が最大の特徴です。
鉄板でじっくり蒸し焼きにすることで、甘みが引き立ったキャベツと香ばしいそば(うどん)が絶妙に絡み合います。
地元の専門店で、ぜひ焼きたての一枚を味わってみてください。
栄養価が高いことから「海のミルク」とも呼ばれる牡蠣。なかでも広島県は、全国トップの生産量を誇る名産地です。
冬場はもちろん、通年楽しめる店舗も多く、焼きがきや牡蠣フライのほか、広島県の郷土料理として知られる土手鍋(味噌ベースの鍋)など、さまざまな料理で堪能できます。
瀬戸内の恵みを、ぜひ新鮮な牡蠣で味わいましょう。
<参照>
広島県:「令和6年度広島かき生産出荷指針」について(3 統計資料)
香ばしく焼き上げたあなごを、秘伝のタレとともにご飯にのせた宮島名物。脂がのったあなごと、甘辛いタレがしみ込んだご飯が相性抜群です。
老舗の専門店も多く、ふっくらやわらかな食感を楽しみながら、旅の味覚を満喫できます。
広島を訪れたら、地元ならではのお土産もチェックしておきたいところ。
最後に、広島らしさを感じられる定番アイテムを3つご紹介します。
もみじ饅頭は広島県を代表する銘菓で、年齢問わず喜ばれる広島土産の定番です。
カステラのような、ふんわりとした甘い生地で作られていて、こしあんや粒あん、抹茶あんなど、バリエーションも楽しめます。
最近では、生地がよりしっとり、もっちりした「生もみじ」も人気があります。
広島県は牡蠣だけでなく、レモンの生産量も日本一として知られていて、瀬戸内レモンを使ったクッキーやラスク、ゼリーなど、さまざまなお菓子がお土産として人気です。
太陽をたっぷり浴びて育った瀬戸内レモンは、皮まで安心して使えるものが多く、その豊かな香りとまろやかな酸味が特徴です。
そのため、お菓子だけでなく、料理の風味を引き立てるドレッシングや、爽快な喉越しのドリンクなど、幅広い商品展開が魅力となっています。
<参照>
広島県:瀬戸内 広島レモンとは
宮島発祥の縁起物として、お土産としても人気のしゃもじ(杓文字)。
「勝ち飯」の語源にもなったアイテムで、勝利祈願や商売繁盛のお守りとして親しまれています。
小ぶりなものから飾り用のものまで種類も豊富なので、記念品や贈り物にもおすすめです。
広島市内の名所と、世界遺産・宮島。1泊2日でも、広島の歴史、自然、グルメをぎゅっと詰め込んだ旅を楽しめます。
なお、旅の拠点として、利便性と落ち着いた空間を兼ね備えた「オリエンタルホテル広島」が快適な滞在をサポートします。
市内中心部・平和大通り沿いという好立地にありながら、館内はアートが彩る静かな空間が広がります。
広島の食材を活かした朝食ブッフェや、滞在者限定のウェルカムサービスなど、旅を心地よく彩るポイントも充実。
観光に出かけるにも、広島グルメを堪能するにも、抜群の立地です。
広島ならではの魅力に包まれながら、豊かで心に残る旅のひとときをお過ごしください。